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ショパール & 1000 Miglia 2021 ~ レースを終えて

2021年6月19日、ブレシア(イタリア)―
メゾン ショパールは、伝説のカーラリー「1000 Miglia」のオフィシャルパートナーおよびタイムキーパーとして、連続34年間にわたり協賛しています。2021年6月16日(水)、今年のラリーも太陽の光が燦燦と降り注ぐ北イタリアの町ブレシアのヴェネツィア通りをスタートし、全行程1,000マイルを4日間にわたり、341台のレースカーが走破しました。


今年もまた、ショパールの共同社長カール‐フリードリッヒ・ショイフレは、競技者としてストロベリーレッドのメルセデス・ベンツ 300SL ガルウイングを駆ってスタートランプに並び、熱狂的なクラシックカー愛好家としての情熱を披露しました。

彼のシートの隣では、ル・マン24時間耐久レースで6回の優勝経験を誇るモータースポーツ界のレジェンドであり、メゾンの長年の友人でもあるジャッキー・イクスが、コ・ドライバーを務めました。両氏はこれまで、15回以上タッグを組んで、このラリーに出場しています。パネライ 時計 評価最初に二人で参戦したのは、1989年のことです。この時も、今回と同じレースカー、1955年製のガルウイングに搭乗しました。志を同じくするショイフレとイクスの間に、“ジェントルマン・ドライバー”の友情が芽生えたのはこの時でした。まさに1000 Migliaのスピリットと仲間同士の強い団結心を体現する出会いとなったのです。

今年、両氏が率いるショパール・チームには、ミラノ在住のファッショニスタ アレッサンドロ・スクアルツィが駆るエルミニ・スポーツ 1100(1954年製)、ショパールのアンバサダーを務めるロマン・デュマが搭乗するポルシェ 356(1957年製)、さらには、圧倒的な美しさを誇るアルファロメオ 1900 スーパースポーツ(1956年製)、ザガート社のデザインシンボルであるダブルバブルルーフを備えた希少なボディワークを纏うフィアット 1100といった、往年のレースカーが勢揃いしました。



ラリースタートの前日、カール-フリードリッヒ・ショイフレは、信頼を置くコ・ドライバーのジャッキー・イクス、そしてロマン・デュマ、アレッサンドロ・スクアルツィとともに、パドックに降り立ちました。そして、スタート当日、伝統に則って午後1時30分にラリーはスタートし、年式の古いレースカーから順番にヴェネツィア通りの並木道を出発しました。初日は、最初の難関であるチーザ峠を越え、海岸沿いの都市ヴィアレッジョまでを走破。続く2日目は、早朝からレースが再開され、歴史的な丘陵の町や小さな村々を経由し、ローマへの350キロの行程を辿りました。

レースのハイライトとなる最も困難かつエキサイティングな3日目では、イタリア半島を400キロ縦断し、ドラマチックな都市オルヴィエートのポイントを通り、キャンティワインの生産地を抜け、フータとラティコーザ、2カ所の曲がりくねった険しい峠道を進みました。

ボローニャに一晩滞在した翌日、レース最終日となる4日目は、イタリアを代表する自動車メーカー、フェラーリとマセラティの本拠地であるモデナ、さらにオペラの中心地であるマントヴァ、ヴェローナを経由し、ゴール地点であるブレシアへと戻りました。


ショパールのタイムピース「ミッレ ミリア 2021 レース エディション」
伝説の1000 Migliaを翌日に控えたスタート前夜、その高まる雰囲気をさらに醸成すべく、ショイフレとイクスがホストを務めるエクスクルーシブなディナーが、ブレシア郊外のロンバルディの丘陵地域にある壮美なレストラン「アルベレータ」で催されました。ゲストたちは、数種のハーブを使ったパンプキンフラワーのリゾットや、チェリートマトのコンフィとパンテッレリーア島産のケイパーを添えたファッソーナのピエモンテ牛フィレステーキなどを堪能しました。

豪華なディナーが供される直前、カール‐フリードリッヒ・ショイフレは、今年の新作モデル「ミッレ ミリア 2021 レース エディション」を披露しました。

クロノグラフを搭載した44mm径の新作モデルは、オールスティール製が1,000限定、および18カラットのエシカルローズゴールドをベゼル、プッシュボタンに使用した250本限定の2つのバージョンが用意されました。

どちらもモデルも、ガルバニック加工とサテン仕上げを施したスレートグレーの文字盤に、チャプターリングとクロノグラフのサブダイヤルのコントラストが映えるデザインが特徴で、先端に施したレッドカラーのマーカーが、最適な視認性を実現しています。12時間、30分、60秒のカウンターが装備され、レースカーのダッシュボードから着想を得たブラックセラミックのタキメーターベゼルに刻まれたラッカー仕上げのホワイトマーカーにより、速度と距離を素早く計測することができます。

ショパールがこれまで発表してきたすべての「ミッレ ミリア」ウォッチと同様に、今回のレースエディションにも、歴史あるカーラリーの純粋な証明として、有名な“レッドアロー”のマークが文字盤に記されています。そして、ケースバックには、チェッカーフラッグのデザイン、“1000 Miglia”ロゴに加えて、伝説のレースルートを示す “BRESCIA - ROMA - BRESCIA”の文字が刻まれています。