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確かなスペックを有する腕時計が、ミドルプライスで手に入る


 OK、おそらく少し浮気している。これはスピードマスター プロフェッショナルだが、標準的なムーンウォッチのリファレンスではない。日本の宇宙飛行士である野口聡一氏は、2005年7月のSTS-114でスペースシャトル、ディスカバリー号に搭乗し、初の宇宙飛行を行った。彼の腕には、私物のオメガ、スピードマスター “FROM THE MOON TO MARS”が巻かれ、宇宙空間におけるスピードマスターの長年の伝統を引き継いだ。彼は13日間のミッション中、計20時間5分に及ぶ3回の船外活動を行った。

ロレックスのGMTマスターとGMTマスターII


 GMTマスターやGMTマスターIIといえば、宇宙にまつわるイメージがあるが、公式に宇宙開発に関わったことはない。その代わり、個人的に人気のある時計として取り上げられている。NASAの宇宙飛行士であるロイド・ブレイン・ハモンド氏とリロイ・チャオ氏は、1990年代にチャオが3回、ハモンドが2回、それぞれ多くのミッションでこのモデルを着用していた。

ジン 140S

 ドイツ人物理学者のラインハルト・フューラー氏は、スペースシャトル、チャレンジャー号に搭乗したSTS-61Aミッションにおいて、私物のジンの140Sクロノグラフを着用した。STS-61Aは、STS-30やD-1とも呼ばれ、“D”はドイツを表し、それは西ドイツが資金を提供して運営した“スペースラブ(Spacelab=宇宙実験室)”ミッションだった。8人のクルーは、単一の宇宙船で打ち上げから着陸までを行った最大のクルー数の記録を保持している。

ブローバ アキュトロン アストロノート


 それは名前にも表れている。アキュトロン アストロノートは、NASAの宇宙飛行士ゴードン・クーパー(1963年5月のマーキュリー“フェイス7”ミッション、1965年8月のジェミニV)、ヴァージル・グリソムとジョン・ヤング(1965年3月のジェミニIII)、ノーマン・サガード氏(1983年6月のスペースシャトル、チャレンジャー STS-7)が使用した。この時計は1960年に発売され、電子制御式音叉ムーブメントのCal.214が宇宙カプセルの過酷な環境に耐えられるという理由で、61年までにX-15のテストパイロットとマーキュリー7号のNASA宇宙飛行士全員にアキュトロンGMT(後にアストロノーツと改名)の腕時計が支給された。

グリシン エアマン

 グリシンのエアマンは、宇宙飛行士のチャールズ・ピート・コンラッドが1965年8月のジェミニV号と1966年9月のジェミニXI号で着用したものだ。ジェミニXIのミッションでは、カプセルのコックピットが開いていたため、同僚のリチャード・ゴードンが2時間41分の宇宙遊泳をしている間、コンラッドのグリシン エアマンは宇宙空間にさらされた。このことからグリシン エアマンは、宇宙空間にさらされた最初の自動巻き腕時計であると言えるだろう。

モスクワ第一時計工場 ストレラ クロノグラフ

 1959年にソビエト空軍のために製造されたこのクリームカラーダイヤルのクロノグラフは、1964年まで宇宙飛行士に支給され、64年10月のボスホド1号の最初の3人の乗組員によって着用された。ストレラの“アロー”クロノグラフは、1965年3月にアレクセイ・レオーノフが初めて宇宙遊泳を行った際にベルクート宇宙服の下に着用され、1973年までソユーズ宇宙飛行ミッションでも着用された。

ウブロ(HUBLOT)の腕時計製品一覧:https://www.hublot.com/ja-ch